ニュース・休日のヒント

リレーエッセイ〜看護のすきま〜【 vol.2 ERi】

「メディケアナース」は、看護師として働くひとの休日に“のんびり”を届けるウェブマガジンです。私達が考える“のんびり”とは「私を楽しみ、私と語らう時間」。連載企画「リレーエッセイ〜看護のすきま〜」は、看護師として働くひとによる“背伸びしない”エッセイ集です。人と人のすきまを紡ぐ看護師が「休日の私」をテーマにエッセイを綴ります。

vol.2 ERi

休日、とはなんだろう。

身体を休める日?心を休める日?

休日の定義は人それぞれだと思う。

看護師になりたての時、わたしは休みの日に何をしたらいいのかわからなかった。

友人と合うと限らないシフト、趣味もない。

これは、いまの”休日の過ごし方”が始まった日の出来事。

新人の夜勤明けの日、これからお休み。

ちょっぴり、落ち込んだ仕事帰り。

私は、SNSで発見したいつか行きたいなーと思っていた渋谷のカレー屋さんに行った。

カウンターの席に客は1.2名。(いまや大人気店)

ふらあっと座って、オーソドックスなキーマカレーを注文。なんとまあ、そこで食べたカレーがとんでもなく、世界で1番か、いや、宇宙で1番かというくらい美味しかった。

味はもちろんなのだけど、その場所が居心地がよくって、美味しくて。心が動いたのだ。

長い時間は居なかった気がする。

それでも、スタッフさん、店長さんやらと話をしていくうち、「明日も来ますね!」と、なぜか翌日ランチもカレー。翌週もカレー。そしてそして、何度かお店に通ううちに、いつの間にやら、やっちゃう?みたいな勢いでお手伝いをすることに。(とても急)

そのあたりからであろうか、わたしが「看護師」という仕事の休日に好きなお店のお手伝いをする、お気に入りの店にいく、ということをし始めたのは。

そもそも、休日に働く?ということに疑問を思う人も沢山いると思う。

働く=疲れるという方程式がわたしにはない。

働く=周りに幸せが増えるという感覚。

例えば、カレーを食べて、はあ〜うまぁ〜幸せ〜ってなってる顔みたら、「あざす!それそれ!明日も頑張れるわ!」って感じ。 自分の1番休まる瞬間、それは他人も自分も幸せな瞬間を感じれる時なのだと思う。

いまも看護師という傍ら、バリスタ業を行なっている。

その他、お休みの日も家を出て、行きたいことろ、会いたい人のもとへ。

わたしの休日は朝が早い。

なぜなら会いたい人がいるから。

行きたい場所、空間があるから。

休日の終わりは、幸せを片手いっぱいに、もう片手は幸せを分けたい人のために。