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看護師の残業が多い職場・少ない職場は?実態と問題点について

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医療現場は勤務時間が長く、残業の多い職業です。特に二交代制などで夜勤のある看護師は、不規則な勤務形態と残業による過労が問題となっています。

ただ、施設や診療科によって残業の多さは異なります。残業が多くて限界という看護師は残業が少ない職場への転職もおすすめです。

ここでは、残業の多い職場・少ない職場、実態と問題点について紹介します。

看護師の残業が多い職場・少ない職場

医療業界といっても、施設や科目によって残業の多さは異なります。残業の多さに苦しんでいる方は、残業が少なめの職場への転職も考えてみてください。

残業が多い職場

  • 大学病院
  • 総合病院
  • 循環器科
  • 産婦人科
  • 一般病棟
  • 外来

重症や急病患者の搬送が多く、容態急変など臨機応変の対応が必要な上記のような現場は、残業が増えやすいです。手術が多い場合や、来院人数の多い外来も同様です。

管理職や新人など、役職の業務や覚えることが多い場合も、人手不足から残業が増えます。

残業が少ない職場

  • 回復期リハビリ
  • 訪問看護
  • デイサービス
  • 透析科
  • 予定入院のみの病棟

寝たきりや回復期の療養など、容態が安定している患者が多く、急性期の難しい処置がない現場は、残業が少ないです。

決まった時間内に対応をおこなう場合も、残業は少なめです。

看護師の残業の実態

看護師の過労や労働実態について、厚生労働省「平成30年版過労死等防止対策白書」の調査結果を元に紹介します。

時間外労働の平均時間

看護師の時間外労働平均時間は「16.3時間」です。

内訳は、「10時間未満」(34.6%)、「10時間以上20時間未満」(14.8%)、「20時間以上30時間未満」(8.5%)と続いています。

残業の理由

勤務時間が終了しても病院から早く退出できない、または勤務開始時間よりも早く出勤する(前残業)理由は、次のようなものがあげられています。

  • 看護記録等の書類作成のため(57.9%)
  • 人員が足りないため(48.5%)
  • 院内の研修会・勉強会に出席するため(47.9%)
  • 救急や入院患者の対応のため(45%)
  • 部下、後輩等への教育・指導のため(36.5%)
  • 職員間で業務量に偏りがあるため(31.1%)

主に、看護記録作成や人手不足のため残業が発生しているようです。

過労防止のため必要な取組み

過重労働を防ぐため、病院側が行うべきと感じることは次のようになっており、人手不足の解消を求める看護師が多くなっています。

  • 看護職員を増員する(78.4%)
  • 看護補助者を増員する(60%)
  • 夜勤可能な看護職員を増員する(53.2%)
  • 他職種との分担を推進する(41.3%)

看護師の残業原因と残業代は?

看護師には、長時間残業による過労や、時間外勤務手当の不払いなどの問題があります。

労働者は、働いた時間分の賃金をもらう権利があります。次のような原因で残業が発生し、労働時間と認められれば、残業代は請求できます。

記録業務

看護記録を定時後につけることが普通になっており、残業代が出ない職場もあるようです。

しかし、記録や入力作業も労働です。定時後におこなった場合は、残業代支給の対象となります。

始業前の残業(早出)

始業時間より早く出勤して、カルテチェックや準備作業をしなければならない場合、労働時間に該当する可能性があります。

緊急対応、ナースコール

帰宅間際に急患が出ることがありますが、人命がかかっているため定時だからと帰ることができず、残業になることがあります。この場合、残業代は請求できる可能性があります。

スタッフ不足

業務量の多さに人手が足りず、残業がのしかかる職場も多いです。そのような職場は退職者も多く、看護師不足が解消されにくくなっています。

病院側が増員対策をおこない、残業代は支払う必要があります。

研修や勉強会

看護師は、勤務時間外の研修や委員会も多いです。

強制参加や参加せざるを得ない場合、残業時間に含まれる場合があります。ただ、自主的な参加は残業とならないことも。

こんな理由で残業代が払われないのはNG

次のような理由をつけて、雇用側が残業代を払わないのはNGです。

仕事が遅くてしている残業には時間外手当を出さない

「まだ仕事が遅い新人の時間外勤務の申告は認めない、自己責任」など、仕事の遅さで残業をしているスタッフの残業代を払わないのは労働基準法違反です。

どの立場のスタッフであっても、1日8時間を超えたぶんは残業になります。夜勤も同様です。
仕事が遅いスタッフには、業務のコツをていねいに指導する必要があります。

頑張って働いても残業になってしまう場合は、残業代をもらう権利があります。その権利が守られない場合、職場に問題があるといえるでしょう。

残業代は基本給に含まれている(固定残業代)ため出さない

「固定残業代だからいくら働いても基本給しか払わない」というのもNGです。固定残業代が有効になるケースは限定されています。明確な規定などがあり、労働者に知らされている必要があります。

さらに、予定された残業時間を超えて働いたら、追加で残業代が支給されなければなりません。

まとめ

激務が収入に反映されないような職場なら、より良い職場へ転職するのがおすすめです。

我慢して働いてしまうと、取り返しのつかない悲しい結果になってしまう可能性があります。

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  • この記事を書いた人
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矢口聡子(看護師)

【在籍】日本医科大学第一病院、アレルギー臨床研究所、佐々総合病院、クリニック等、訪問看護ステーション勤務。看護師歴31年。【スキル】訪問看護、精神訪問看護、BOC(口腔ケア)プロバイダー【経歴】1967年生まれ。日本医科大学付属看護専門学校卒。大学病院では小児科(白血病)病棟勤務。総合病院では終末期病棟勤務(レスピレーター管理、看護学生指導担当)。

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