訪問看護の仕事を検討したとき、具体的な仕事内容やどのような性格、スキルや経験が求められるのかについても知っておきたいところです。
そこで、仕事内容のほかに訪問看護師に向いてる人の特徴や性格などを解説していきます。参考にしてみてはいかがでしょうか。
訪問看護のおもな仕事内容
まず、訪問看護はどのような仕事をおこなうのか、おもな内容をご紹介します。
- 健康状態の確認:体温や血圧をはじめとするバイタルチェックなど
- 日常生活の支援:清拭や口腔ケアなど生活の支援、介助
- 医療的措置:点滴や創傷処置など
- 心理面での支援:精神、心理面でのケアや病状により緩和ケアなど
訪問看護師に向いてる人の特徴・性格
どのような性格や境遇の人が訪問看護師として向いてるのか、ご紹介します。
臨機応変な対応ができる人
訪問看護はつぎのお宅に訪問する約束があるので、決まった時間内で患者さんを診察したり、ケアしたりする必要があります。そのため、効率よく対応しなくてはなりません。
また病院とは違い、持ち込んだ機材といえにあるもののみで処置などをおこなう必要があるので、予想外の事態が起こった場合も臨機応変にあるもので対処するなどのスキルも求められます。
一対一で看ることになるため責任も大きいですが、やりがいもあり、慣れれば効率よく動けるようになります。スキルアップをしたい人にも向いてるといえるでしょう。
コミュニケーションが得意な人
訪問看護では担当の患者さんに対し、一対一でじっくり向き合います。そのため、患者さんやそのご家族に寄り添い、しっかりコミュニケーションを取って適切な対応をしなくてはなりません。
とくに重病の患者さんだと不安から話を聞いてほしいと言われたり、ご家族も自宅での介護における悩みや質問などを話しかけてきたりすることもあります。
そのため話し好きな方や、病院と違って患者さんを一対一で親身にケアできるという部分に魅力を感じる方に向いているといえるでしょう。
ワークライフバランスを重視する人
ワークライフバランスとは仕事と家庭生活を両立することです。訪問看護の仕事は施設によりますが、勤務時間は基本的に平日の日勤(8時半~17時半)のみで土日休みです。
夜勤もなく、訪問1件からの非常勤という働き方もできます。看護師として働きたいものの規則的な生活をしたい、身体的に夜勤がつらいという方に最適な職場といえるでしょう。
オンコール対応のある施設だと夜間に呼ばれる可能性はありますが、対応時間も決まっていておよそ30分~1時間で済みます。また、オンコール対応のない施設もあります。
子育て中の看護師さん
日勤のみで夜勤がなく、オンコール対応のない訪問看護ステーションであれば、夜に子どもを置いて出る必要もなく、身体的にも負担が少ないです。
また訪問の仕事なので、たとえば子どもの様子を見たい、というときも訪問の時間調整をしてもらいやすいです。子育て経験のあるスタッフがいれば、理解も得られることでしょう。
また、土日休みなので子どもと出かけたり学校行事に参加したりもできます。そのほか、訪問看護が子育て中のママさんに向いている理由など、以下の記事でも解説しています。
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看護師としてブランクがある人
たとえば結婚や出産などで一時的に仕事をやめており、ブランクを経てまた看護師として働きたいというとき、いきなりハードな職場に戻るというのはかなり大変でしょう。
訪問看護なら楽というわけではありませんが、看護師らしい業務内容でありながら、平日の昼間、夜勤もなく比較的ゆとりを持って働くことができます。
ブランクを経て訪問看護師になる方は少なくないので、職場によっては同じような境遇の人もいるかもしれません。その点でも、相談などしやすく働きやすいといえるでしょう。
まとめ
どのような性格・境遇の方が訪問看護師に向いてるのかを解説しました。このほか、仕事中ずっとステーションにいるわけではないため、職場の人間関係を気にせず働きたい方にも向いているといえます。
病院や医療機関でしか働いたことがない方でも、これまでの経験を活かしてスキルアップすることができるので、気になる方は一度見学をしてみるというのもよいのではないでしょうか。