病院などで勤務している看護師は、結婚後も仕事を続けているのでしょうか。
そのまま続ける方もいれば、パートや夜勤のない科に移る、転職する、女性の場合は家事優先で専業主婦になるなど様々です。出産のことも考える必要があります。
ここでは、看護師の結婚後の働き方と、パートナーと確認しておくべきことについて紹介します。
看護師の結婚後の選択肢
結婚後、今まで通り仕事を続けるのか、辞めるのか?
人により選択肢は様々です。どのような選択肢があるのか紹介していきます。
結婚後も仕事を続ける
看護師の収入は高い傾向にあるので、独身時代と同じく働き続けると、生活費に余裕がでます。特に一人暮らしだった場合、夫/妻と同居すると、家賃や生活費が浮くことが多いです。
ただ、夜勤シフトありの病院勤務で、配偶者はカレンダー通りの土日休みの場合、すれ違いの生活になる可能性もあります。家事の分担ができず、揉めることも。
結婚したら夜勤はやめたいという人は多いです。その場合、病棟から日勤のみの外来に異動したり、時短勤務のできる職場やパートに転職したりする人もいます。デメリットとして、夜勤をしなくなると収入がダウンすることも。
看護師歴5年以上など経験豊富だと、少数精鋭のクリニックでも採用されやすいです。転職では新しい職場を探す負担がかかりますが、人手不足の多い看護師では常に多くの求人が出ています。病院・クリニックの他に、施設や訪問看護で働く方法もあります。
結婚を機に仕事を辞める
仕事を辞め、家事に専念したいという方も多いです。激務も多い看護師を退職すると、自由な時間や家庭のための時間が増え、仕事のストレスはなくなります。
特に、仕事疲れから体調を崩したことのある方は、結婚を機にいちど退職して出産準備に入り、育児が落ち着いてから仕事を再開することもあります。
ただ、仕事を辞めるとパートナーの収入に頼ることになり、仕事で得られる達成感もなくなります。多忙が多い看護の現場では、辞める時期も重要です。忙しいときは避け、上司に時間を取ってもらい報告しましょう。
結婚するとき確認しておきたいポイント
看護師が結婚するとき、次のことを確認しておくことをおすすめします。
不規則な勤務時間に理解があるか
夜勤や拘束時間の長い不規則なシフトでは、一緒に過ごす時間が少ない、家事分担ができないなどの問題が起きやすいです。夜勤疲れなど、看護師でないとわからないことも多いです。
そのため、夜勤があるとできないことなどをしっかり説明し、理解を得ておくのが大事です。協力してもらえるよう、事情を話しておきましょう。
子どもの予定
多忙で夜勤もあると、育児をしながら働き続けるのが難しいこともあります。もし子どもができても、働き続けられる職場か?体力・精神面から考えてみてください。
出産・子育て中にもらえるお金や制度についても調べておきましょう。育児休業給付金など、休職中にしかもらえないお金もあります。出産するまでは、パートではなく常勤のほうが助成金を受け取れる可能性が高いです。
異動・退職の時期
結婚後、すぐに異動や退職をできるとはかぎりません。結婚後に働き方を変えたい場合は、そのことを早めに職場に相談しておきましょう。
特に、人手不足の職場では、いきなり辞めると伝えると引き止めにあい、スムーズにいかないこともあります。
先に異動を希望している人がいれば、その人が優先されることも。異動・退職は、決めたらすぐ上司に伝えるのがおすすめです。
まとめ
結婚を機に勤務体系を変えたい場合は、早めに相談するのが重要です。結婚・出産は大きなライフイベントなので、迷うこともあるのが当たり前です。仕事をどうするかについては、結婚前によく話し合っておくことが重要です。
子育て中など、時短勤務も可能な職場も多いのが「訪問看護」です。緊急対応の多い多忙な病院の現場よりも、ゆっくり働けることが多いのが特徴です。
結婚後に条件の良い転職をしたい看護師には、訪問看護への転職もおすすめです。国家資格である看護師を活かして、様々な方向性を考えてみてください。