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認定看護師になるには?資格取得の条件・流れを解説

投稿日:2019年5月30日 更新日:

「看護師としてスキル・キャリアをアップしたい」「もっと幅広い看護活動をしたい」そのような場合、認定看護師の資格を取得する方法があります。

特定分野の患者への看護・ケア・医療技術を認定する制度で、病院など専門の教育機関で学び、試験に合格すると取得できます。

ここでは、認定看護師になるための条件や流れについて解説します。

そもそも認定看護師とは?

「認定看護師」とは、特定の看護分野において熟練した看護技術と知識を用い、水準の高い看護ができると認められた看護師です。

看護現場での看護ケアの広がりと、質の向上が目的とされています。実践的な役割を期待され、1996年に日本看護協会が始めた制度です。

主な内容は「実践・指導・相談」であり、現場のプロとして他の看護師の指導もおこないます。2018年には累計約2万人が登録されており、毎年増えています。

認定看護師のメリット

認定看護師になると、主に次のようなメリットがあります。

  • 専門分野の看護スキルが上がる
  • 昇進の可能性が上がる
  • 看護師やスタッフの教育・指導など幅広い活躍ができる

看護師として長く働きたい、専門分野の看護のプロになりたい方に向いています。チーム医療の現場では、認定看護師の知識と経験が重要になるケースは多いです。認定看護師になると、部署を超えた活動も増えます。

一方、人に指導するのが苦手な場合、資格を活かす場面は少ないかもしれません。自分はどんな働き方をしたいか?考えてから、取得を目指すかどうか決めてみてください。

認定看護の21分野

認定看護は、次の21分野に分かれています。どの分野を選ぶか決め、所定の機関で勉強します。

  • 救急看護
  • 皮膚・排泄ケア
  • 集中ケア
  • 緩和ケア
  • がん化学療法看護
  • がん性疼痛看護
  • 訪問看護
  • 感染管理
  • 糖尿病看護
  • 不妊症看護
  • 新生児集中ケア
  • 透析看護
  • 手術看護
  • 乳がん看護
  • 摂食・嚥下障害看護
  • 小児救急看護
  • 認知症看護
  • 脳卒中リハビリテーション看護
  • がん放射線療法看護
  • 慢性呼吸器疾患看護
  • 慢性心不全看護

認定看護師になるための資格・条件

まず、認定看護師を取得できるのは次の条件をクリアした方です。

  • 看護師資格を持っている
  • 看護師として5年以上の実務経験がある(うち3年以上は専門分野での看護経験が必要)、経験期間は連続ではなく転職や休職で勤務先が変わっても、通算でOK

認定看護師になるための流れ

認定看護師を取得するための流れは下記のとおりです。

  • ステップ1:看護分野を決め、勤務先に報告する
  • ステップ2:教育機関に入学~6カ月間受講する
  • ステップ3:認定試験を受ける
  • ステップ4:認定看護師認定証交付・登録

詳しく解説していきます。

ステップ1:看護分野を決め、勤務先に報告する

認定看護師になるには認定看護師教育機関で6ヶ月以上(615時間以上)の専門教育を受ける必要があります。教育機関は看護協会の研修学校や大学の看護支援センターが多いです。

ただ、学ぶ分野によっては全国に1カ所しか教育機関がないものもあります。どの分野を選ぶか、住んでいる地域なども含めて検討します。

受講する6カ月間は講義・実習が集中して行われるため、 勤務しながら研修を受けることはできません。遠方だと、教育機関の近くに引っ越して通う方もいます。

また、高額な学費もかかります。そのため、認定看護師を取得したいことを早めに上司に相談し、次のような病院の支援制度などを確認します。

  • 希望分野の仕事に就けるか
  • 職場を離れる間の扱い(休職・研修など)はどうなるか
  • 学費・給与の支給はあるか
  • 助成金制度は利用できるか

このように金銭面も大きく関わるため、将来、認定看護師になりたいと考えている方は、教育支援制度のある病院に就職するのがおすすめです。県の認定看護師資格取得支援で助成金の給付を受けられる場合もあるため、確認しましょう。

ステップ2:教育機関に入学~6カ月間受講する

教育機関に入るには、入学試験に合格する必要があります。出願書類の準備や勉強も必要なので、余裕をもって早めに行動しましょう。一般的に、願書・履歴書・実務研修報告書・勤務証明書などを提出することが多いです。

試験は、筆記試験や面接があります。倍率は教育機関によって異なり、競争率がかなり高い場合もあります。出題範囲や、過去問が公開されているかかならず確認します。試験に合格したら、6カ月以上の所定の講義を受けます。

ステップ3:認定試験を受ける

受講が修了したら、筆記の認定試験を受けます。試験は毎年5月に行われ、合格率は90%以上です。落ちた場合は、次の年に再受験できます。

ステップ4:認定看護師認定証交付・登録

試験に合格したら認定料5万円を納付し、認定証が届くと認定看護師となります。5年ごとに更新があるため忘れないようにしましょう。

まとめ

認定看護師になるための条件や流れについて解説しました。

認定看護師になると、業務の幅が広がります。患者や病院へより一層貢献する機会が増え、看護師として大きくステップアップできます。どの看護分野を専門にするか、周囲ともしっかり相談して決めてみてください。

看護師といっても、病棟から外来、訪問看護、介護、デイケアなど、様々な形があります。そして、認定看護師の活動範囲は広いです。

病棟だけでなく、外来・訪問看護ステーション・診療所などと連携することが多いようです。看護師はもちろん、医師やその他医療従事者と関わることも増えます。

看護師は、人や社会に貢献できるすばらしい仕事です。それぞれが看護師としての目標ややり遂げたいことを達成するために、認定看護師の取得を選んだ方はぜひ勉強をがんばって合格を目指してみてください。

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  • この記事を書いた人
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矢口聡子(看護師)

【在籍】日本医科大学第一病院、アレルギー臨床研究所、佐々総合病院、クリニック等、訪問看護ステーション勤務。看護師歴31年。【スキル】訪問看護、精神訪問看護、BOC(口腔ケア)プロバイダー【経歴】1967年生まれ。日本医科大学付属看護専門学校卒。大学病院では小児科(白血病)病棟勤務。総合病院では終末期病棟勤務(レスピレーター管理、看護学生指導担当)。

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